ペーパークラフトをフォトアルバムにアップしたのですが、どれがどれだか分かりにくいと思いますので、記事でまとめてみます。リンクをクリックするとそれぞれの車種のペーパークラフトのフォトアルバムに飛びます。
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日産ディーゼル(現:UDトラックス)のバスは、他社と異なり自社系列の純正車体といったものが存在せず、シャシーのみ製造してボディは富士重工or西工で架装する形となっているのが特徴です。
一応富士重工製ボディが事実上の標準とはなっており、富士重工のボディのモデルチェンジがUDのバスのシャシーのモデルチェンジと合わせるといったことも80年代以降はありましたが、基本的には別々となっています。
そのためモデルチェンジでボディが変わる他社とは異なる世代の変化が難しい面があり、解説がやや複雑となってしまいますがご了承ください。

大型観光バス
*K-RA系
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1980年に昭和54年排ガス規制適合に伴い登場し、エンジンは300PSに出力アップしたRD8型を搭載しています。
富士重工製ボディにおいては新たにスケルトン化された15型R3/R2/R1ハイデッカーボディを設定しましたが、従来の13型ボディも架装出来ます。
西工ボディは引き続き53MCボディとなりますが、僅かに58MCの架装例もあります。
*富士15型ハイデッカー

*P-RA系
1984年に昭和58年排ガス規制適合に伴い登場しました。
富士重工製ボディにおいては引き続き15型R3/R2/R1ハイデッカーボディを架装します。
西工ボディはスケルトン化された58MCが架装されるようになりました。
*富士15型ハイデッカー

・スペースアロー/スペースウイング

1985年以降、UDの観光バスは上記の愛称がつくようになりました。ハイデッカーと2軸スーパーハイデッカーがRA、3軸スーパーハイデッカーがRDとなります。
*P-RA/RD系
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:スペースウイング前期
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:スペースウイング後期

1985年にフルモデルチェンジを行い、これを機に日産ディーゼルの観光バスではハイデッカー車にスペースアローの名称が、新たに追加されたスーパーハイデッカー車でスペースウイングの名称がつくようになりました。

ボディも富士重工製ボディにおいてはハイデッカー車に新型のHD-Ⅰボディと3軸スーパーハイデッカー車にHD-IIボディを架装するようになりましたが、従来のR3ボディも引き続き架装出来ます。
前期型は角型4灯ライトが特徴ですが、いすゞのスーパークルーザーのシャシーの車両と似ているもののウインカーが汎用品になるなど異なっています。1988年のマイナーチェンジで登場した後期型は異型角型2灯ライトとなり容易に判別しやすくなりました。

西工ボディは引き続き58MCボディとなりますが、フロントデザインが一新されました。また2軸スーパーハイデッカー車は西工のみとなります。

*富士HD-Ⅰボディ/HD-IIボディ 前期型
*富士HD-Ⅰボディ/HD-IIボディ 後期型
*西工58MCボディ

*U-RA/RD系
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1990年にモデルチェンジを行い、平成元年排ガス規制に適合しました。
基本的にはハイデッカーのスペースアロー、2軸スーパーハイデッカーのスペースウイングI、3軸スーパーハイデッカーのスペースウイングⅡ、生産台数が少ない床下運転台のUFC構造のスペースウイングIII(制作中)、大型9mハイデッカー車のスペースアローRP、の4種類ですが架装するボディによって様々なバリエーションがあります。

今回より2軸スーパーハイデッカー車が富士重工製ボディにおいても設定されるようになった他、ハイデッカー車のボディもマキシオンという愛称のある7Mボディにモデルチェンジしました。
スーパーハイデッカー車は2軸・3軸共に当初は引き続きHD-IIボディが架装されていましたが、1992年にどちらも新型の7Sボディ(通称:ヘリコプター)へモデルチェンジしました。

西工ボディにおいても途中の1992年に58MCボディから92MCボディにモデルチェンジしています。また92MCになった際に西工では3軸スーパーハイデッカーの設定は無くなり、富士重ボディのみとなりました。
*富士HD-IIボディ
*富士7Mボディ
*富士7Sボディ
*西工58MCボディ
*西工92MCボディ

*KC-RA/RD系
1995年にマイナーチェンジを行い、平成6年排ガス規制に適合しました。
富士重工製ボディは、引き続き7Mボディと7Sボディを架装しますが前後のデザインが変更されてより丸みを帯びたものに変わりました。また3軸スーパーハイデッカーのRD系はこの代が最後となりました。
西工ボディは引き続き92MCボディとなりますが、途中小改良が行われて98MCとなっています。
*富士7Mボディ
*富士7Sボディ
*西工92MCボディ
*西工98MCボディ

*KL-RA系
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2000年にモデルチェンジを行い、平成11年排ガス規制に適合しました。
富士重ボディはフルモデルチェンジが行われ、ハイデッカーは1Mボディ、スーパーハイデッカーは1Sボディにフルモデルチェンジしました。しかし2003年の同社のバス事業撤退に伴いこれが最後の富士重ボディとなりました。
スーパーハイデッカーは2軸のみの設定となり、3軸は消滅しています。
西工ボディの場合、当初は引き続き98MCボディでしたが、2002年にマイナーチェンジが行われてフロントデザインが変更された02MCボディとなっています。
*富士1Sボディ
*西工98MCボディ
*西工02MCボディ

*ADG-/PKG-RA系
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2004年のマイナーチェンジで登場したモデルです。新長期排出ガス規制に観光バスで初めて適合し、エンジンがV8から直6に変更され、リアデザインが変更されました。2007年の改良でPKG-系になりましたが外観の変更点はありません。西工ボディのみの設定となり9m車も廃止されました。
日産ディーゼル→UDトラックスのバス事業撤退・西工の精算に伴い最終モデルとなりました。
*西工02MCボディ 04モデル

・スペースウイングA/スペースアローA
2007年より日産ディーゼル→UDトラックス向けに三菱ふそうのMS9系エアロエース/エアロクイーンをスペースウイングA/スペースアローAとしてOEM供給されたモデルです。しかし同車のバス事業撤退に伴い僅か3年後の2010年で販売終了となってしまいました。
ハイデッカーのスペースアローAとスーパーハイデッカーのスペースウイングAでは全高のみならずフロントデザインも異なっており、スペースウイングAにはシルバーのアクセントラインが入ります。
*ペーパークラフト