ペーパークラフトをフォトアルバムにアップしたのですが、どれがどれだか分かりにくいと思いますので、記事でまとめてみます。リンクをクリックするとそれぞれの車種のペーパークラフトのフォトアルバムに飛びます。
なおペーパークラフト自体のダウンロード・印刷方法などの解説はこちらをご覧ください→ペーパークラフトのご案内 

・BU系路線バス(第2世代)
1972年のモデルチェンジで登場し、標準純正ボディの川重製ボディにおいては、前年の低床試作車BU06で用いられた大型平面ガラス2枚の正面スタイルを本格採用し、より角張った斬新なイメージになりました。この変更はバスのワンマン化が進む中で前扉を拡大して乗り降りしやすくするためとなっています。後部の窓も大型のものとなり、方向幕の収納もしやすくなりました。

*前期型
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登場時のモデルです。左側に1ヵ所、中央・右側に小さいものがある通風孔が特徴です。

*後期型
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1975年のマイナーチェンジで登場したモデルです。騒音対策のため通風孔が廃止され、すっきりとした見た目となりました。またISUZUのエンブレムが、通称で矢羽根マークと呼ばれる新デザインに変更されました。

・CJM系
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1980年に昭和54年排ガス規制適合に伴い、それまでのBU系路線バスの後継として登場しました。
基本設計はBU系とよく似ていますが、前面は曲面ガラスに変更されて垂直ガラスだったBU系と比べてオーソドックスなデザインとなりました。また大型方向幕を装備しやすい設計とするなど、時代に合わせた改良も行われています。

型式名は排出ガス規制適合を示す「K-」以下、シリーズを示す「C」、エンジン記号(L、J、P、Q)、サスペンション記号(M:リーフサス、A:エアサス)の3文字のアルファベットが続く形となっていました。
なので例えば、低出力リーフサス車はCJM、高出力エアサス車はCQAととなっていました。
ただし一番普及したのがCJMであるため、ここではCJM系を例として紹介します。


・キュービック
1984年にCJM系モノコック路線バスの後継としてモデルチェンジし、2000年にエルガにバトンタッチするまで生産されていました。ただし登場前年の1983年の東京モーターショーに試作車が先行して出品されています。
3面構造でくの字型の特徴的な前面はフランスのベルリエ(現ルノートラック)・PR100の影響を受けたものと言われています。また国産路線バスでは初めて角型ライトを標準としました。
車体はスケルトン構造を採用しているものの、外版の接合にリベットを使用している箇所も多く、当時のカタログには「リベットレス化を可能とするスケルトン構造と剛性に優れたモノコック構造の長所を生かした骨組み構造を採用」とアピールされています。

またボディの製造元が時期によって名称が異なるのも特徴で、1984年の登場時から1986年までは川重車体工業、1986年から1995年まではアイ・ケイ・コーチ、1995年から2000年まではいすゞバス製造と称していました。
先代のCLM/CJM系に引き続き、いすゞ独自の5種類のホイールベースを設定しているのが特徴でしたが、1995年のKC代からは他社と同様に3種類のホイールベースとなりました。

*試作車
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登場前年の1983年の東京モーターショーに出品された当時のもので、市販車とは窓の形状などが異なっています。
キュービック試作車 

*P代
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登場時のモデルで、「立ったままでも景色が見える大きな窓」をコンセプトに非常に縦寸法の長い窓となったのが特徴です。またリアウィンドウ周りが凹んだ形状となっていることや、メトロ窓の場合は上部に固定窓を備えたT字窓となっているのも特徴となっています。
また9m車のP-LT312JはLV系に比べてやや遅れての登場となりました。
*P-LT312J(9mツーステップ)
*P-LV314K(短尺ツーステップ)
*P-LV314L(L尺ツーステップ)
*P-LV314M(M尺ツーステップ)
*P-LV314N(標準尺ツーステップ)
*P-LV314Q(長尺ツーステップ)

:富士重工業製ボディ架装車
富士重工業製の富士5Eボディを架装した車両です。
*P-LT312J(9mツーステップ)
*P-LV314K(短尺ツーステップ)
*P-LV314L(L尺ツーステップ)
*P-LV314M(M尺ツーステップ)
*P-LV314N(標準尺ツーステップ)
*P-LV314Q(長尺ツーステップ)

:北村製作所製ボディ架装車
北村製作所製スケルトンボディ(通称:なまず)を架装した車両です。
1985年に初のスケルトン車として他社より遅れて登場し、同じ北村製作所で製造されたジャーニーQに類似したデザインと、純正(川重車体工業製)のキュービックの車体よりさらに大きい窓が特徴でしたが、
コーチビルダーの系列化が進んでいく中で、スケルトン車の開発遅れも相まってシェア低下の著しい大型バスボディ製造から撤退したため、1988年に僅か3年で生産中止となりました。
製造事例ある型式もP-LT312JとP-LV314Qの前後ドア車のみで、北村製作所の地元である新潟県以外での納入実績はありません。
*P-LT312J(9mツーステップ)
*P-LV314K(短尺ツーステップ)
*P-LV314N(標準尺ツーステップ)
*P-LV314Q(長尺ツーステップ)


*U代
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1990年のマイナーチェンジで登場したモデルで、窓枠の構造が大きく変更されて、それまで非常に縦方向に大きな窓が特徴でしたがやや小さくなっています。また後部のデザインもよりフラットな形状に変更され、メトロ窓も通常のタイプに変更されており、P代と比べて個性がやや薄まった形となります。
*U-LT332J(9mツーステップ)
*U-LV324K(短尺ツーステップ)
*U-LV314L(L尺ツーステップ)
*U-LV314M(M尺ツーステップ)
*U-LV324N(標準尺ツーステップ)
*U-LV324Q(長尺ツーステップ)

:富士重工業製ボディ架装車
富士重工業製の富士7Eボディを架装した車両です。
*U-LT332J(9mツーステップ)
*U-LV324K(短尺ツーステップ)
*U-LV314L(L尺ツーステップ)
*U-LV324N(標準尺ツーステップ)

*KC代
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1995年のマイナーチェンジで登場したモデルで、低床化に伴う構造変更によって窓がU代よりもさらに小さくなり、登場時の特徴でもあった「立ったままでも景色が見える大きな窓」では無くなってしまいました。またホイールベースも3種類に絞られています。
エンジンは路線バスとしては異例のV8エンジンが全車に搭載され、8PE1型を搭載しています。さらにオーソドックスなデザインを好むユーザー向けに、ジャーニーKのフロントデザインを元にキュービックのサイズまで拡張したいわゆる「東武面」と呼ばれる曲線ガラスのフロントデザインもオプションで追加されています。
またワンステップバスも標準設定となった他、モデル途中の1997年にはフルフラット構造のノンステップバスも設定されています。
*ノンステップ車
*KC-LV832L(短尺ノンステップ)
*KC-LV832N(標準尺ノンステップ)

:富士重工業製ボディ架装車
富士重工業製の富士7Eボディを架装した車両です。
*KC-LT333J(9mツーステップ)
*KC-LV380L(短尺ツーステップ)
*KC-LV380N(標準尺ツーステップ)
*KC-LV380Q(長尺ツーステップ)

・初代エルガ
2000年にキュービックの後継として16年ぶりのモデルチェンジで登場し、2017年まで生産されていました。
車名はラテン語で「〜に向かって」と言う意味を持ち、新たな時代に向かって走り始めた路線バスをイメージしたことに由来しています。

デザインは90年代中頃以降にモデルチェンジしたいすゞ車共通の、全体的に四角いもののコーナーに丸みを帯びたラウンディッシュキューブフォルムのボディで、前年に登場した中型路線バスのエルガミオとも共通のフォルムとなりました。
公式発表によると、「ボクシー(四角い箱)でゆとりのあるスペースを感じさせるとともに、コーナー部に丸みを持たせ、やさしさを印象づけるデザインとした。」とされています。

ヘッドライトも同車と共通の縦型4灯ライトで、80年代のハイデッカーⅣ型観光バス以来となるいすゞ伝統の縦型ランプを装備した個性的なデザインとなっています。

*KL代
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登場時のモデルで、フルフラット構造のノンステップバス・通常の前中フラットノンステップバス・ワンステップバス・ツーステップバスの4種類があり、ボディ長もこのモデルのみ9m車・短尺・標準尺・長尺の4種類となっていたため、非常に充実したバリエーションとなっていました。

エンジンも先代のキュービックと同様かつ路線バスとしては異例のV型8気筒のエンジンを搭載し、285馬力の8PE1型のパワフルな走りが特徴でした。なお直6の6HH1型と直6ターボの6HK1-TCC型も設定されています。

:フルフラットノンステップ車
*KL-LV834L1改(短尺ノンステップ)
*KL-LV834N1改(標準尺ノンステップ)


*PJ代
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2004年のマイナーチェンジで登場したモデルで、日野自動車のブルーリボンIIとはCNGノンステップバスを除き統合車種という位置づけになりました(実質的にはエルガのOEM車)。
エンジンはV8エンジンが廃止され、直6ターボエンジンへとダウンサイジングされました。またラインナップも自家用・高速向けを除く一般路線車のツーステップ車や、リーフリジット車が廃止されるなどラインナップが整理されています。

:ノンステップ 
*PJ-LV234L1(短尺ノンステップ)
*PJ-LV234N1(標準尺ノンステップ) 
:ワンステップ/ツーステップ 
*PJ-LV234L1(短尺ワンステップ) 
*PJ-LV234N1(標準尺ワンステップ) 
*PJ-LV234Q1(長尺ワンステップ)

*PKG/PDG代
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2007年のマイナーチェンジで登場したモデルで、新長期規制に適合し、公式側にエンジンルーバーが新設されています。
:ノンステップ 
*PKG-LV234L2(短尺ノンステップ)
*PKG-LV234N2(標準尺ノンステップ) 
:ワンステップ/ツーステップ 
PKG-LV234L2(短尺ワンステップ) 
PKG-LV234N2(標準尺ワンステップ) 
PKG-LV234Q2(長尺ワンステップ)

*LKG代以降
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2010年のマイナーチェンジで登場したモデルで、排気ガス浄化装置の改良と尿素SCRシステムの採用により、ポスト新長期規制に適合しています。あわせてトランスミッションの全車6速化により燃費性能を改良させ、新たに高出力(300 PS)エンジン搭載オートマチック車を追加しています。

2012年のマイナーチェンジの際に、QPG-/QKG-/QDG代へ以降していますが、外観上での変更点はありません。2015年にフルモデルチェンジに伴い生産終了となりますが、ツーステップ車のみ2017年まで継続生産されました。
:ノンステップ 
*短尺ノンステップ
*標準尺ノンステップ
:ワンステップ/ツーステップ 
*短尺ワンステップ 
*標準尺ワンステップ 
*長尺ワンステップ

・2代目エルガ
2015年に15年ぶりのフルモデルチェンジで登場しました。
デザインが一新され、フロントデザインはいすゞの中型トラック、フォワードの4WD車から流用した異型ライトとなり、よりスタイリッシュなデザインとなった他、リアデザインは旧型と比べて直線的なものとなっています。

バリエーションはノンステップバスのみとなり、ワンステップバスと自家用ツーステップバスは廃止されています。そのため、自家用のトップドア車においてもノンステップとなっています。また4枚折戸の設定もワンステップバス廃止に伴い廃止され、代わりにワイドドア仕様が設定されています。

またハイブリッド車も引き続き設定されています。ただしこちらはボディの開発こそいすゞながらシャシーやメカニズムの開発は日野が行っています。
旧型と異なりエルガとブルーリボンで外観が共通となっているため、両車の区別は困難です。

*QRG-/2TG系
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登場時のモデルです。その後ポスト新長期排出ガス規制への適合や安全装備の充実などのマイナーチェンジが行われていますが、外観の変更点はありません。
*ノンステップ短尺
*ノンステップ標準尺
*ハイブリッド ノンステップ短尺
*ハイブリッド ノンステップ標準尺

*エルガEV
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2023年のジャパンモビリティショーで発表され、翌2024年に発売されました。
国産では初となる大型EV路線バスで、バッテリーは車体前部の屋根上と車体後部の床下に分散設置とし、車体後部は走行関連機器が置かれている構造となっています。

最後尾まで段差が無いフルフラット構造となっており、EV化によってディーゼル車よりもレイアウトの自由度が増したことを生かして車室内後部の段差を無くした構造としました。いすゞのフルフラットノンステップバスとしてはKL代のエルガ以来となります。

フロントデザインも通常のエルガとは異なり、ヘッドライトは同社の小型トラックであるエルフの新型と同じものとなっています。
*エルガEV